海外積立の成績がIFAの運用実績よりマイナスに乖離する理由
海外積立を始めた方やIFAを移管した人から、「運用実績の良いIFAで海外積立を始めたのに(運用実績の良いIFAに移管したのに)運用成績がよくありません😢」と、IFAの運用実績と自分の運用成績が異なるといった相談をよくいただきます。
IFAの運用実績よりプラスに乖離していれば喜ばしいことなのですが、高確率でその逆のマイナスに乖離してしまうパターンになります。
なぜ海外積立の実際の成績がIFAの運用実績よりマイナスに乖離するのか、その最大の理由について詳しく解説します。
結論から言うと、積立期間と手数料が大きく関係しています。
RL360の手数料を加味したバックテスト
私が作成したオリジナルの海外積立バックテスター(検証ツール)で、RL360の手数料を加味した実践に近いバックテスト(検証)を行います。なお今回はボーナスは加味せず検証を行っています。
RL360クワンタムの手数料は以下の4つとなります。
- 契約手数料:7.5米ドル/月
- 管理手数料:初期口座残高の0.5%/月(満期まで)
- 投資管理手数料:全口座残高に対し0.125%/月
- IFA運用委託費:口座残高(時価総額)の1%/年のIFAが多い
RL360は年利5%の運用だと9年目までマイナス
年利5%で積立した場合の検証結果は、9年目までマイナス運用となりました。
なぜ年利5%で運用しているのに、マイナスになるのか理由を説明します。
積立開始から数年間は口座全体に対する初期口座期間の割合が高くなり、管理手数料(初期口座残高の0.5%/月=6.0%/年)が口座全体に与える影響が大きいためです。
赤枠部分は口座残高(時価総額)に対する手数料比率を算出したものですが、積立開始から数年間は手数料比率が高く満期に向って手数料比率が下がっていくことが確認できます。
つまり、IFAの運用実績は過去20年以上など長期運用され手数料比率が低い状態での運用結果ですが、運用開始から数年間は手数料比率が高く資産が増えにくい傾向にあるのです!
これこそが、IFAの運用実績と実際の運用成績が乖離する理由です。
だから海外積立は途中で減額したり積立停止すると、管理手数料が口座全体に与える影響が大きくなり、いつまで経っても手数料負けをして資産が増えない状況になるのです。
運用成績の良いIFAで減額や積立停止をせず満期まで積立継続することが、海外積立を成功させるカギとなります!
RL360を年利5%で運用した場合の損益グラフ
25年間積立をして利益率が21.85%。
つまり平均年利は0.874%と、全く資産が増えない残念すぎる結果といえます。
この結果からも、運用成績の良いIFAでの運用が重要だということが分かります!
RL360は年利8%の運用でも3年目までマイナス
年利8%で積立した場合の検証結果は、3年目までマイナス運用となりました。
赤枠の部分で口座残高に対する手数料比率を確認すると、積立開始から数年は口座全体に対する初期口座期間の割合が高く、管理手数料の影響が大きいことが分かります。
RL360を年利8%で運用した場合の損益グラフ
平均年利8%で25年積立を行った場合の利益率は88.01%。
これを年率換算すると、年利3.52%ということになります。
この結果からも、運用実績の良いIFAで積立を継続することが重要だと分かります。
RL360を年利13%で運用した場合のシミュレーション
年利13%で運用された場合は、初年度からマイナスにはなりませんでした。
この結果からもIFAの運用が、どれほど重要かが分かります。
綺麗な右肩上がりの資産曲線ですよね。
海外積立をされている方の中には、この様な綺麗な資産曲線を描いて右肩上がりに資産が増えると思っている方が少なくありません。
恐らく、海外積立を紹介や勧誘される際に見せられる複利運用のグラフの影響が大きいのだと思いますが、残念ながら、実際はこのような綺麗な資産曲線を描いて右肩上がりに資産は増えません!
運用成績の良いIFAで運用してもマイナスになります
下記グラフは、過去20年で平均年利プラス13%と素晴らしい実績を叩き出しているIFAの、1999年から2023年6月末まで保守型、バランス型、積極型といった各運用プランの手数料を加味した運用成績と主要インデックスを比較したグラフとなります。
━:MSCI世界株式
━:S&P500
━:保守型
━:バランス型
━:積極型
━:積立額
グラフを見ると、運用成績は右肩上がりの一直線で資産が増えるのではなく、上げ下げを繰り返して1年以上も調整している(下げている)期間もありながら、右肩上がりのトレンドを形成していることが分かります。
私が制作した海外積立バックテスター(検証ツール)では、平均年利に合わせた年利を設定するため毎年プラス運用での検証となりますが、実際の運用成績はプラスの年もあればマイナスまたは微増になる年もあります。
つまり何が言いたいかと言いますと、平均年率プラス13%のIFAで運用したから(移管したから)といって、毎年プラス13%で運用されるのではなくマイナスや微増になる年があって当然なのです!
IFA移管サポートを行った人の中には、「平均年利13%のIFAに移管したのに、私の運用成績がマイナスなのはおかしくないですか?」と言ってくる人がいますが、あくまでもプラス運用とマイナス運用を含んだ過去20年の平均値がプラス13%ということです。
大数の法則で考えると、3年や5年、10年といった短中期的な視点ではなく、20年以上の長期的な視点で満期まで積立を継続しなければこの結果には近づきません。
もちろん満期までの間にマイナスや微増になる年が続き、マイナス運用から抜け出せない期間が数年間にわたる可能性もあります。しかし満期までの長期的視点で見たら平均年利13%だったというのが海外積立なのです。
すでに海外積立をやっている方やIFAを移管した方、これから始める方は、このことを理解しなくてはいけません。
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まとめ
今回は、手数料を加味したシミュレーションやIFAの実際の運用実績を見ながら、海外積立の運用成績がIFAの運用実績よりマイナスに乖離する理由について解説しました。
海外積立を行う場合は、以下の海外積立の性質を理解した上で投資することが大切です!
- 積立開始から数年間は手数料比率が高いのでマイナスになりやすい
- IFAの運用実績は過去20年以上運用された手数料比率が低い状態のものである
- 運用成績の良いIFAで運用することが最も重要
- 運用成績の良いIFAでも相場状況によりマイナスまたは微増の年が続くこともある
- 20年以上の長期的な視点で満期まで積立を継続することが成功のカギ
海外積立をすでにやっている方やIFAを移管した方、これから始める方の参考になれば幸いです。
なお当記事で説明している、過去20年で平均年利プラス13%のIFAはご紹介することが可能です。
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